2人の出会いは8年ほど前、場所は大阪の占いイベントの会場。
ステラ薫子プロデュースのそのイベントに、当時のステラ薫子のマネージャーが連れてきた若い女性が雅ゆう、その人でした。新人占い師だったその時からキャリアを重ねてきた雅先生にステラ薫子、自らがプロデュースする電話占いの参加を呼び掛けたのがきっかけで、久しぶりに2人は再会することに。
テキパキと話すステラ薫子と、はんなりと語る雅先生、年齢、キャリアに差はあれど、志を同じくする占い師同士。
熱い対談になりました。
ステラ薫子(以下S):雅さんはどうして、占い師を目指すようになったの?

雅ゆう(以下雅):小さな頃から占いが好きだったんです。最初は占い師になるつもりはなかったんですが、新しいことを始めたいと思って本格的に勉強し始めました。きっかけは・・・。私、人は好きなんですけど、接し方が下手で。どうして自分はこうなのか、どうやったらコミュニケーション上手になれるか知りたかったというのが動機かな。

S:占い師は人が好きでないとできない仕事だから。コミュニケーションを鍛えようと思ったのはいいことよ。占い師は哲学的に占術を研究したい人と、人のために占いを学ぶ人がいるの。私はその両方かな?雅さんはどう?あなたがどんな占い師を目指したらいいかタロットのメッセージを受け取りましょうか。

雅:いいんですか?お願いします。

S:ディスクのプリンセスが出たわ。あなたは占い師として活動することで、自分を高め、そして相談してきた人に、大丈夫と勇気を与える存在になること、それがあなたの使命なのよ。

雅:なんだか覚悟が固まりました。一人でも多くの人が元気になってくれたら嬉しいです。頑張ります。



お2人は占い師として必要なものはなんだと思いますか?

S:占い師は人が嫌いだとできないの。相手の話に耳を傾ける思いやりの心が必要よ。人生経験も必要。恋の悩みから離婚、会社運営の相談まで悩みはいくつもあるの。経験がなくては適格なアドバイスはできないでしょう?結果とそして運勢を上げるためにどうしたらいいのかをわかりやすく伝え、そして相手の気持ちを上げてあげること。それが大事だと私は思うの。

雅:話をあまり聞かないで、占い結果を押し付ける占い師さんもいらっしゃいますからね。私もステラ先生に同感です。私は四柱推命※で占うので、相性占いが多いんですが、100%相性がよいカップルはまずいないですから、努力が必要になります。でもそのとき、相性が悪いわよ、と気持ちを下げてしまうだけでは相談に乗っているとは言えないでしょう。こういうところが合わないから、こうしてよくしていきましょう、そんなアドバイスを心がけています。

S:雅さんは占い師として以前に、人としてしっかりしているものね。だから私は電話占いに参加して欲しいと思ったの。思いやりの心があって、社会常識がある、だから常に相談者に優しく接することができる。電話占いは始めてみてどう?

雅:相談を受けながら、私も勉強していることが多いです。何度もかけてくれる人がいると、私は役に立っていると思えて嬉しいですね。もっとアドバイスをよくしたいと思って最近、心理学の勉強も始めました。

S:勉強をする気持ち、向上心を忘れたらストップしてしまうものね。雅さんの勉強熱心さは私も知っているわ。休みの日はずっと勉強なの?外には遊びに行かないの?

雅:インドア派なんです。勉強したり、本を読んだり音楽を聞いたり、美容やファッションにも興味があるので、雑誌を見ていることも多いですね。

S:恋愛相談が得意なのに、ずっと家?

雅:アドバイスはしますが、私自身、恋愛の達人とは程遠いですね(笑)。だから恋がうまくいかなくて悩む気持ち、よくわかるんです。


東日本大震災を経て、ステラ薫子は電話占いを始めましたが、
震災以降、なにか日本が変わってきていると雅先生は感じますか?


雅:震災前は辛いことがあってもクールに構えている人が多かった。私は阪神の震災を経験しているのですが、天災のショックは凄いですよね。今後何があるかわからない、話したいことは今、伝えないともう話す機会がないかもしれない。だから、大丈夫と強がらずに、素直になった人が多くなったと思います。嬉しかったら笑い、悲しかったら正直に泣く。

S:鎧を取ったコミュニケーションよ。格好つけている時代じゃないもの。震災を機に、日本人の潜在意識が強まり、危険を察知するカンも鋭くなってきた。素直で不器用な人のほうが上手に立ちまわれる時代よ。クールに構えている人より、ちゃんと人のアドバイスを受け止められるから、自分がなにをしたらいいのか気づくことができる。日本、いえ世界に蔓延している「この先、なにが起こるか分からない」状態。これは2020年頃までまだまだ続くわ。雅さん、だからこそ我々が活躍しなきゃいけないの。身近にいる、相談に乗ってくれるお姉さんの存在が必要なのよ。

雅:私は電話占いを始めて、占い師として新しい生き方を得たように感じるんです。相談を受けながら私自身もステップアップできる場所。相談者の方が安心したり、満足していただくことが、今の私には生きがいのように感じるんです。

S:アナログの暖かい関係が見直されている時代だものね。ちゃんと自分の話を聞いてくれる人の存在、それが人間には必要なのよ。一人でも多くの人を占いとコミュニケーションで元気を与えてあげるように頑張りましょうね!






 雅ゆう プロフィール

四柱推命のスペシャリスト。スピリチュアルな感性を生かしたタロットリーディング、手相、占星術等、幅広い占術を操る。
丁寧でわかりやすいカウンセリング、“より良い未来作り”のためのアドバイスには定評がある。若い世代を中心に男女問わずファンが多い。鑑定以外にも原稿執筆活動やイベント出演など、大阪を中心に活躍中。

・日本コロムビア公式ホームページにて【音楽占いby雅ゆう】連載中
・雑誌「DIME」当たりすぎて大評判!美しすぎる占い師として紹介される
・ラジオやお笑いライブにゲスト出演